サービス開始3周年を迎えた動画配信サイトのフルリニューアルプロジェクトに携わり、UI/UXデザインを全面的に担当しました。本プロジェクトでは、サービスの利用価値を最大化し、さらなる成長を目指して、ユーザー体験をゼロから見直すことを主眼に置き、幅広い年齢層や興味関心を持つユーザーをターゲットとする中で、使いやすさと直感的な操作性を重視したデザインを追求しました。


まず、プロジェクト初期段階では、既存サイトの課題を抽出するため、クライアントから不満点と理想像をヒアリング、現状のユーザ体験を徹底的に分析しました。
その結果、サイトの構造が浅く、サービスの魅力を伝えきれていないこと、ページ構成が粗く、ユーザーがコンテンツの情報を把握しづらいという課題が明確化されました。この問題を解決するため、情報設計を再構築し、各種ナビゲーションを直感的にしつつも、ビジュアル面で魅力的なデザインを開発しました。

また、サービスの競争力を高めるために、新しい機能の導入も提案しました。特にライブイベントのプラットフォームとしての可能性を広げる機能を追加し、主催者と視聴者の双方にとって使いやすい仕組みを構築しました。この取り組みにより、ユーザーだけでなく、イベント主催者にとってもより魅力的なサービスとになり、利用者層の幅を広げることができました。

さらに、収益構造についてもクライアントと議論を重ね、課金モデルの最適化や新しいマネタイズ方法の提案を行いました。このプロセスでは、クライアントのビジネスゴールを深く理解し、デザイン面だけでなく事業戦略の面でも付加価値を提供しました。

本プロジェクトで特に力を入れたのは、詳細な分析とユーザーストーリーの設定です。多様なターゲットユーザーに沿ったリアルなストーリーを作成し、それに基づいてデザインを展開。視覚的な魅力と機能性を両立させたUIを設計しました。また、プロトタイピングを活用して早期段階からクライアントと社内の両面で議論を重ね、そのフィードバックを反映させながら改善を重ねました。

その結果、リニューアル後はイベント主催者数が増加し、ライブイベントの利用率が大幅に向上しました。また、全体的なサービス利用者数も増加し、売上面でも好調な結果が得られました。クライアントからは「使いやすく、収益向上につながるサイトに生まれ変わった」と高い評価をいただいています。


私たちは、このプロジェクトを通じて、単なるデザイン提供にとどまらず、クライアントの事業成長に寄与するソリューションを提供できたと自負しています。引き続き、多様な課題に対して最適なデザインと戦略を提案してまいります。